H27改正(不競法)

2016年01月25日 20:40
 
 「平成27年不正競争防止法の改正概要」に関して、経済産業省のHPに資料が公開されています。
 https://www.meti.go.jp/policy/economy/chizai/chiteki/pdf/27kaiseigaiyou.pdf
 
 経産省資料では、以下の9点に分け、ポイントの解説がされています。 
 
 ①営業秘密の転得者処罰の範囲拡大
 ②国外犯処罰の範囲拡大
 ③営業秘密侵害品の譲渡・輸出入等の規制
 ④営業秘密侵害の未遂行為の処罰
 ⑤営業秘密侵害罪の罰金刑の上限額引上げ
 ⑥犯罪収益の任意的没収規定の導入
 ⑦営業秘密侵害罪の非親告罪化
 ⑧損害賠償等の容易化(推定規定)
 ⑨除斥期間の延長
 
 経産省の資料だけでは弁理士の試験対策としては不十分ですので、対応条文をピックアップしました。各条文を読み込んで、資料で解説されているポイントが条文に反映されていることを確認しておきましょう。
 
 ①第21条第1項第8号
 ②第21条第6項
 ③第2条第1項第10号、第21条第1項第9号
 ④第21条第4項
 ⑤第21条1項、第21条3項、第22条1項
 ⑥第19条の2、21条第10項~12項、第7章、第8章、第9章
 ⑦第21条第5項
 ⑧第5条の2
 ⑨第15条
 
 今回の改正は「営業秘密の保護強化」が趣旨になっていますが、新設された条文も多く、短答では改正内容が多く問われる傾向がありますので、しっかり勉強しておくことをお勧めします。
 
「カフェ勉」情報はこちら。次回、1月31日(日)、意匠法「保護対象と保護形態」です。
https://www.mesemi.com/news/cafe%E5%8B%89-%E9%96%8B%E5%82%AC%E4%B8%AD%EF%BC%81/